Archive for 22nd February 1997

Nikeの光と陰

今週末San FranciscoのUnion SquareにNike Townが華々しくオープンします。 ただし、この華やかさの裏には次のような事実があります。 San Franciscoの人権擁護団体Global Exchangeによると、Nikeの工場で働いているインドネシアの労働者は一日あたり約2ドル20セント(約250円)の賃金で働いており、 労働者の90%を占める女性達は、家族を養うために残業や時間外労働を余儀なくされているということです。

Nike側の言い分では、実際の賃金は一日あたり約4ドル弱で、医療保険や食料も提供しているということですが。 どちらにせよ低賃金であることには変わりありませんね。 その一方では、社長のPhilip Nightの推定資産が52億ドル(約6兆円)、プロ・バスケットボール選手のMichael Jordanとの契約料が2千万ドル(約25億円)と言われています。

要するに、Nikeの現在の繁栄は低賃金で働いている多くの労働者の上に成り立っているということです。 特に私は強硬な人権擁護者ではありませんが、この事実には何か憤りを感じますね。 ただし、アメリカの人権擁護団体というものは自分達の宣伝のために企業をむやみやたらと攻撃することもあるので、一方的にNikeばかりを責めるのは考えものかも知れませんが、こういった事実があるということは認識しておくべきでしょう。