Archive for March 2004
Social Security TaxとMedicare Tax
今回は、アメリカにおける税金を、Social Security TaxとMedicare Taxに絞ってお話ししたいと思います。
記述は、私の知る限りにおいて正確を期しますが、もちろん私は税金の専門家ではありませんので、今回のお話はあくまでも皆様の参考知識として頭に留めておいてください。
まず、一言で言えば、Social Securityはいわゆる公的年金、Medicareは高齢者医療保険のことです。すべての給与所得者に対して、その給与の6.2%がSocial Security Taxとして徴収されます。ただし、最初の$87,000までしか税金がかからず、それ以上の収入のある人は、$87,000を超える分に対しては無税です。つまり、収入の如何に関わらずSocial Security Taxの上限は、年$5,394(=$87,000×0.062)になります。
一方、Medicare Taxは、給与所得者が給料の1.45%を支払うことになっています。ただし、Medicare Taxの場合は上限が設定されていませんので、年収$87,000を超えても一律1.45%支払う必要があります。また、Medicare Taxは、Social Security Taxと違って、雇い主も給与所得者1人1人に対して、その給与の1.45%を支払う義務があります。
Social Security Taxは、最低10年間支払い続けると、定年(65歳が基本定年)後に年金として受け取る権利が発生します。私の場合には、1990年からSocial Security Taxを支払ってきていますので、2000年時点で定年後に年金受理資格があるとの通知を受けました。通知書には、このままのペースでSocial Security Taxを支払い続けた場合の引退後の受け取り額が記載されていました。受け取ることのできる金額は、http://www.ssa.gov にあるANYPIAというプログラムを使って計算することができます。因みに、米国市民か米国永住権所持者に限られますが、Social Security Taxを支払っていれば、支払期間が10年未満でも失業保険を受け取る権利が発生します。
さて、Annual Report of Social Security and Medicare Trusteesによると、現在4100万人の高齢者に対する医療費支払いを補助しているMedicareの方は、予想以上の医療費高騰により2019年には破綻するとの試算がなされました。1990年代からの医療費削減努力に限界がきており、このままでは医療費削減は難しい状況であることが大きな理由です。近い将来、Medicare Taxに対する増税は不可避であろうと言われています。いやはや、これからの高齢化社会に鑑みて、総体としての医療費削減に向けて我々が努力すべきことは山積していますね。
