Archive for 22nd September 2010

サライ 2010年 09月号 – 日本の「庭」完全ガイド


「茶の湯、和歌、書などの教養が織り込まれた日本美の結晶」と言える日本庭園の歴史的・文化的背景から、作庭家の意図、そこに配置される水・石・植栽・景物の役割にわたるまでの詳細が、美しい写真とともにやさしく解説されています。

奈良時代以降、各地で造られてきた日本庭園日本庭園の歴史、中国文化の影響、夢想礎石・小堀遠州・雪舟・上田宗箇・後水尾上皇・松平定信・重森三玲などの古今の名作庭家、日本庭園の基本となる水(洲浜、滝、曲水・遣水、池泉)・石(三尊石、鶴石・亀石、舟石、岩島、石橋、枯滝、枯山水)・植栽(松、桜、カキツバタ、刈り込み)・景物(石灯籠、手水鉢、垣、飛び石、敷石)、借景の日本庭園における役割などを詳しく知ることができます。

紹介されているのは、日本庭園の白眉である桂離宮を始め、修学院離宮、御所、平等院(10円玉にも描かれています)、龍安寺、天龍寺、西芳寺(苔寺)、金閣寺、銀閣寺、無鄰菴、東福寺(以上京都)、熊本水前寺公園、山口常栄寺、山口普賢寺、島根足立美術館、広島借景園、岡山後楽園、岡山頼久寺、平城京東院、福井一乗谷朝倉庭園、金沢兼六園、東京六義園、東京小石川後楽園、福島南湖公園などなど30以上の庭園です。日本全国には1000を超える日本庭園があると言われていますのでこれらはほんの一部に過ぎませんが、それでも居ながらにして日本全国の有名な日本庭園を巡る旅ができました。

これまでなじみの無かった島根県の足立美術館の枯山水庭を知ることができたことがうれしい発見でした。日本画の巨匠・横山大観の絵を源に作庭されたこの枯山水庭の「自然が作り出した山並みと、人間が築いた庭がみごとなまでに一体化している」様は、まさに感嘆のため息がもれるほど素晴らしい。

全国の名日本庭園を巡ってみようと言う思いが沸々と沸いてきました。

今月号のサライは一読・永久保存の価値大いに有りです。