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『千年語録 次代に伝えたい珠玉の名言集』サライ編集部

ここにには、60年、70年、80年、90年、そして100年の長きにわたって人生を歩んできた人たち、何かに一生を捧げた人たちの滋味溢れる珠玉の言霊が集められています。

これまで積み重ねてきた年輪と経験、そのときの置かれた環境などによって、人それぞれ受け取る意味合いは異なってくるでしょうが、誰でもこれらの言葉の中に必ず心にまで届く言葉が見つかるはずです。

私が心に刻み込んでおきたい言葉をいつくか挙げておきます。

「ユーモアとは、たんに楽しいこと、面白おかしいことではない。苦悩や落胆を味わった末、『にもかかわらず笑う』。これが真のユーモア精神です」という上智大学のアルフォンス・デーケン氏の言葉に励まされるシャンソン歌手の石井好子さんは、「この世に生まれたかぎり、いつか肉体は滅ぶでしょう。でも、一所懸命生きた、苦しんだ、愛した、その気持ちは「気」として残るんじゃないかしら」と死の境地を述べられています。

他には、
「自分はどこから来て、どこに行くのかという心の煩いが一切ない。人間は空空漠漠から出てきて、空空漠漠に消えていく。ただそれだけのことだと思っています」梅棹忠夫さん(比較文明論の泰斗)、

「私は木枯らしにたたずむ、葉を落とした木々の姿が何とも言えんくらい好きです。ありのままに、力いっぱい生きた潔い美しさがある(中略)人間もこうありたい。混じり気なく、飾り気なく、人生を精いっぱい生きて、自分の役割を果たし、さり気なく去る。」自然を愛する椿守(つばきもり)の岡田種雄さん

これらの言葉は本書の元になった雑誌『サライ』の「サライ・インタビュー」から抜き出された言葉ですが、できれば全文を読んでみたいものです。

あと内容とは関係ありませんが、本書は文字が大きく老眼が始まった私には助かります。もっとも、目のいい人にとってはもっとぎっしりと詰め込んで欲しかったと思う人もいるかもしれませんね。

本書を読んで、一所懸命精いっぱい頑張りながら、それでいてごく自然体でさり気なく生きることの大切さを再認識しました。